建築士事務所に設計を依頼するときは
2022.04.05 | 建築とは何か
建物の設計や工事監理を依頼する建築士事務所とは、作成する設計図書、報酬の額などについて契約を結ぶことになります。
改正建築士法により建築士事務所は、設計・工事監理契約を結ぶ前に、建築主に対して重要事項の説明を行なうことが義務付けられました。
次の項目について事務所の管理建築士あるいは所属建築士から書面により説明を受けますので、よく確認した上で、契約を結ぶことが必要です。
契約後は契約内容を明らかにした書面が交付されますので、大切に保管してください。
◆ 事務所に所属する管理建築士等から説明される「重要事項」
①作成する設計図書の種類
②工事と設計図書との照合の方法
③工事監理の実施状況の報告の方法
④担当する建築士の氏名
⑤報酬額及び支払い時期
⑥契約の解除に関する事項等
地盤補強工事
事前の地盤調査により、敷地の地盤が、建てようとする建物に適応できないほど軟弱であるということが判明したら、地盤補強工事が必要となります。地盤がしっかりしていれば、補強工事は必要ありません。木造住宅の場合は、大きく分けて3種類あります。表層(浅層)地盤改良工法、柱状(深層)地盤改良工法、小口径鋼管杭工法です。地盤調査結果により工法を選択します。地盤補強を行なったうえで基礎工事となります。
基礎工事
基礎は、その地盤の硬さによって形状が変わってきます。そのため、地盤調査結果にもとづき、ふさわしい基礎の形状や仕様を決定します。基礎は直接基礎と杭基礎に大別され、さらに直接基礎には、ベタ基礎、布基礎の2種類の基礎があります。基礎工事とは、地業工事、鉄筋工事、型枠工事、コンクリート工事からなります。そのうち地業工事は、根切り(掘削)を行い、割栗石入れ、捨てコンクリート打ち、墨出し、そして埋戻しまでの工事のことをいいます。基礎の位置や高さなどが図面通りか、墨出しの段階で十分にチェックします。鉄筋工事は、標準となる組み方があるのでその仕様書どおりにできているかどうかを確認する。コンクリート打設工事は、事前の品質チェック、打設の仕方が重要です。どのようなコンクリートなのか、どのような打設方法かを確認することにより良質の基礎をつくることができます。