Wisdom.109

‟建築の豊かさ” 

- 隈研吾 -

 

建築デザインは、単にモノの輪郭を描くことではなく、肌触りや臭いのような人間の五感を触発することが大切です。そして、いつまでも不変の姿を保つのではなく、時間の経過とともに、その様態を新にしていくライブ感や艶(つや)やかさにこそ、建築の豊かさがあります。

 

 

 

 

隈研吾(くま けんご、1954~) 

建築家。東京大学教授。コロンビア大学建築・都市計画学科客員研究員などを経て、1990年隈研吾建築都市設計事務所を設立。97年「森舞台/登米町伝統芸能伝承館」で日本建築学会賞作品賞、2001年「那珂川町馬頭広重美術館」で村野藤吾賞、09年王立英国建築家協会(RIBA)ゴールドメダルを受賞など。主な建築作品に「石の美術館」「サントリー美術館」「根津美術館」など、主な著作に『10宅論』『建築的欲望の終焉』『負ける建築』など。