Wisdom.196

‟日本建築は彫刻である” 

- イサム・ノグチ -

 

日本建築はまさに彫刻そのものであり、そういうものだとして鑑賞しうる。

風景のなかでそびえれいる伽藍(がらん)の大屋根とは何か?境内は聖域であり、大屋根は何もない空間のなかの支配的物体である。伊勢神宮は、浜辺の舟もようなもので、重要なのは囲われた空地ではなく、空間を囲うという事実なのである。聖なる神殿における屋根の機能は、それ自体が直接空間に作用しているということよりも、建物全体を大地につなげているところにあるかもしれない。

 

イサム・ノグチ(1904~1988)-彫刻家、美術家。父は日本人、母はアメリカ人。