Wisdom.133

‟パブリック・スペースのない街” 

- ジャック・ヘルツォーク<ヘルツォーク&ド・ムーロン> -

 

東京という都市は、一つの全体としてとらえることができません。断片としてしか、とらえられないのです。ヨーロッパ人の目にとりわけ驚きとして映るのは、広場やアーケードなどのパブリック・スペースが欠けていることです。

ここ表参道では、建築物としての建物の質はそれほど高くなく、むしろ小さな部分が魅力的です。私たち<ヘルツォーク&ド・ムーロン>は、周囲の建物を隠してしまうような苔庭をつくりました。それによって小さな広場を建物正面に導入し、パブリック・スペースの欠如という問題に応えたのです。

 

 

 

ヘルツォーク&ド・ムーロン:スイスの建築設計集団。プリツカー賞(01年)を受賞。